やりたいようにやろうじゃない?

おじさんがただやりたいようにやってる状況を報告するブログ

8/16 ただいま~

お久しぶりです。8/2以来。

 

こんなご時世ですが実家に帰っていたので日記書く暇がありませんでした。

この期間にあったことを言うと…

 

8/5 東京オリンピック自転車競技トラック種目現地観戦

 

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写真いっぱい撮ったけど多方面に色々投稿しているし、10MB以内に落とすの面倒なので…

 

実家ではロードめちゃくちゃ乗る気満々だったんですが、雨多すぎて六甲山TTとかしてただけでした。向かい風&霧でゴール見失うでも1年前より2分速くなってたのは誇りかな。実家周辺はKOMが取りやすい。関東はやはり魔境…

ただ実家周辺は基本的に平均7%超えのキッツい坂しかないのでトレーニングもきつい。

中学生時代からの練習コースでKOM取れたのは嬉しいが…

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残念なことに秋のメイン大会と位置付けていた志賀高原ヒルクライムが中止。

おきなわも無くなったので実質オフシーズンですね。まあレースなくても淡々と鍛えますが…宮ケ瀬クリテでも出るかね。なんか9月中旬まで宣言伸びそうですが…

 

明日から仕事復帰できるかね。

 

飯 

 

夜 ゴーヤチャンプル オクラ

 

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8/2 日記

こんばんは。早いものでもう8月。

 

今日はワクチン接種の1回目でした。

毎回予防接種の後迷走神経反射で倒れたり倒れそうになったりするのでベットで打ってもらいました。

経過観察30分、若めのナースに見張られるのも悪くない。

 ただ普通に心拍数40切ってたので立ってたら間違いなく倒れてましたね…

副反応自体は腕が蜂に刺されたように痛いだけであとは何もないです。

 

ってな感じなので土曜に30分走やって以来ロードも乗ってないし、土曜に久々に料理大会してたのでその写真でも貼っておくかな。

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酒色々ありすぎて何が何かわからん。

レーニング内容

 

なし 59.4kg 11.1%

 

まあ60kg切ってるのでよし。ただ週末から実家帰ることを考えるともうちょっと減らしておきたい。 

飯 

 2食

朝 ごはん 納豆 ゆで卵 とうもろこし トマト

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昼 ハンバーグ定食

 

 

夜 ごはん 高野豆腐と鶏むね肉の煮物 きゅうりの酢の物 枝豆豆腐 とうもろこし

 

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7/30 東京オリンピック自転車ロードITT観戦(写真のみ)

こんばんは。ブログサボってました。

というのも水曜日に東京オリンピック自転車ロードレース個人TTを現地観戦していたからです。今日は雑多にその写真でも貼っておこうかな。

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こんな世界最高峰の熱い戦いみれるのはもうフランスでも行かないと無理やろなーと。

そのくらい興奮したオリンピック現地観戦でした。

いろいろ言われる大会ですが、ひとまず有観客で開催してくれてありがとう。スタッフの皆さんもお疲れさまでした。

来週もトラック競技観に行くので楽しみです。

もう7月も終わりってマジ?仕事の方は昨日今日で爆速で進捗産んだので来週は気楽に過ごせそう。まあワクチン接種なので体調悪いかもしれませんが…

 

 

レーニング内容

飯山10分走 27km 59.1kg 11.1%

 

まさかの4日間フルレストをとってしまったので脚が軽い軽い。

尾崎の交差点の先で2日前の夜中にバイクが事故ったらしく花がいっぱい置いてあったの何とも言えんな…

 

飯 

 2食

朝 ごはん 納豆 ゆで卵 オクラ トマト

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昼 チキン南蛮(社食)

 

 

夜 ごはん 豚肉とかぼちゃとしめじの炊いたん きゅうりの酢の物 オクラ

 

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7/26 日記

こんばんは。

 

今日は在宅勤務でMTBだけは見ようとしてたんですが。

朝から回線の調子が悪く、泣く泣く出社に。仕事しろってことですねはい。

しかし、マチューといいcanyon勢といいオランダ勢といい…

ITTで怒りの金メダル獲得期待してます(特にデュムラン)

マチューのこけ方、この間のふじてんで大クラッシュしたときの私とほぼ同じでしたね…

ピドコックはバイクコントロールうますぎ。勉強したいな。

短いですが今日はこれで。 

レーニング内容

なし 59.4kg 11.7%

 

久々の休み(寝坊しただけ)

 

 

朝 ごはん 納豆 枝豆豆腐 エノキとズッキーニのバター醬油炒め トマト 長芋とカニカマの酢の物

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昼 エビチリ定食(社食)

 

 

夜 ごはん 鶏むね肉生姜焼き きゅうりの酢の物 夏野菜の煮びたし

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7/25 またしてもアツいレース

こんばんは。

 

 

 いやー今日のロードレース女子もアツかったですね。

無線が使えないゆえのコミュニケーションミス。

それにしても勝ったキーセンホーファー選手、お見事でした。

まさに文武両道。とかいうレベルじゃない。

なんか私のツイートが若干バズってますが…

 

 

 

オランダは大反省会の末に水曜のTTで怒りのワンツーフィニッシュを決めてほしいですね。ロードレースは終わりましたが自転車競技はまだMTB、ITT、そしてトラックと続いていきます。来週は陸上も始まるし忙しいねぇ(仕事しろ)

 

そういえば、私も銀メダルを獲得しました。

え、なんのかって?近所の酒屋が開催してたオリンピック仮装大会のだよ。

景品くれるらしいので楽しみです。

 

では。

 

レーニング内容

七沢周回 22km 59.9kg 11.4%

 

昨日の晩腹減ったからってピザ1枚くったのが原因やなこの体重増加は。

 

 

朝 近所のパン屋

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昼 近所の洋食屋(ハンバーグ×チキンカツ)

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これにスープとライスとコーヒーついて900円は大分あり。

 

夜 ごはん 豚肉と長芋としめじのバター醤油炒め きゅうりの酢の物 夏野菜の煮びたし ズッキーニと茄子とトマトのマリネ

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7/24 夢のような瞬間

こんばんは。

いや、今日は全サイクルロードレースファンにとって夢のような一日だったんじゃないでしょうか。レース展開、戦前の期待、友人と話しながら見ていた感想、色々湧き出てきますが、この一言に尽きます。

 

あんなにアツいレースをこの日本の地、しかも半分以上が俺の練習コースである場所でやってくれてありがとう!!!!!

 

実況がないとか不満もありましたが、逆にひぐらしの鳴き声聞きながら山に登ってるって普段サイクリストである我々しか体験しないようなことを全世界に、サイクリスト以外の方にも発信できたのではないでしょうか。

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個人的には、私が前回書いていたレース展望で紹介した選手が活躍し、しかも勝負は三国峠の後の籠坂で誰かがアタックするかもしれないという展開予想も当たり、書いた甲斐があったなぁという感じです。道志みちや富士周辺の美しい風景をスペインの放送局はうまく映像として撮ってくれました。あの中継の感じは日本じゃ作れないよねぇ。

天気が良ければこの景色流せただろうに、それだけがもったいない。

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明日は女子のレースですね。最強軍団オランダがどうなるか楽しみです。

 

え、連休明日で終わりってマジ?

 

レーニング内容

相模川小倉橋まで 42km 59.4kg 11.5%

 

今週も300kmくらい乗れているので良いでしょう。

 

 

 ロードレース観戦飯

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7/20 東京オリンピック男子ロードレース展望、注目選手紹介

こんばんは。やるといったからには書きます。

はじめに

ロードレースに関しては、ちゃんと見始めたのはここ5年くらいの話です。コンタドールシュレックバチバチやってた頃も少しは見てましたが、今ほどではなく…

なのでわりと浅い展望になっているかもしれませんが代表選手やコースの特徴など、自分が思っていることを書こうと思います。ロードレースみたことない!って人がこれ読んで、面白そうだなって思ってくれたら嬉しいし、今までずっと見てきた方がいや俺の予想はこうだ!っていうのを言ってくれても面白いのでそんな感じで読んでください。

コース展望

こちらが東京オリンピック2020男子ロードレースのコース。

 

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男子は234kmで獲得標高が4865mとここ数回のオリンピックの中でも屈指の難易度を誇るコース。おそらくUCIが富士山バックにした映像を作りたかっただけ()

距離と獲得標高だけを見ると、イル・ロンバルディアバルベルデが念願の初アルカンシェルを獲得した2018の世界選手権のようなプロフィール。このプロフィールだけを見ると明らかにクライマー有利のように見えるが、海外のレースと比べると山伏峠はそこまできつくないし、三国は勾配はきついが距離はそこまで長くない。

 

そのため、富士山麓をどのくらいの余裕度を持って登れるかでメダルが決まるような気がする。富士山麓の登りに入る前の時点での逃げのメンバーとタイム差、または集団の中に誰が残っているかによって展開は大きく変わると予想。

 

勝負所はもちろん三国峠でそこで残れた者たちによるゴールスプリントになると予想。

三国峠で残れてスプリント力に自信がない選手は籠坂峠でアタックを仕掛けるかもしれない。

 

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三国峠からの下りの景色。この風景が世界中に放送されると考えるとなんだか嬉しい。


このように予想している展開もあるが、それがはまることはまずないといっていいかもしれない。プレ大会は本番とコースが異なるしイタリアが強すぎて参考にならなかった。有力といわれてる選手たちは先週までツールドフランスに出ていたりしているので、何があるかわからない。また前回のリオオリンピックのようなカオスな展開になる可能性もある。

 

だがそれが面白い。応援している選手はいれど、世界屈指の選手たちが普段所属しているチームを離れ国を背負ってバチバチに戦っているところを僕はみたいのだ。正直なところどの選手にも思い入れがある。次の章では各国の代表選手を紹介していくことにしよう。

 

 

注目出場選手紹介

オリンピックサイトを参考にしています。もしかしたら変更があるかもしれません。

 

日本

新城幸也

 日本のロードレースの第一人者。テレビで良く紹介されているのでロードレースに詳しくない方でも知っているだろう。

前回のリオ五輪では落車による怪我で脚にボルトを入れた状態で出場し、完走。

今回の代表入りにあたっても、タイ合宿での事故により自転車にまたがるのもままならない状況から見事復帰。今シーズンはジロデイタリアでのアシストとして貢献し、チームメイトのダミアンカルーゾの総合2位を手助けした。

新城選手が個人として輝くのはやはり逃げの展開。しかし今回日本の出場枠が2名ということで逃げに乗るのは中々難しいかもしれない。ただ、かつてツールドフランスにてヴォクレールの山岳賞をアシストしたように登れる選手でもある。本人は沖縄出身なだけに暑さでサバイバルになる展開を望んでいるよう。開催国の選手として紹介されるだけでなく、レース展開を左右するような動きを作り出してくれることに期待だ。

増田成幸

 こちらも幾多の怪我やバセドウ病などの病気を乗り越え、ギリギリでオリンピック代表に滑り込んだ男。自転車界では有名な話だが、この方実は鳥人間コンテストパイロット出身である。

今シーズンはツアーオブジャパンの富士あざみラインステージを勝つなど、オリンピックに向けて登坂力を強化してきている模様。おそらく新城選手のアシストという形になるだろうが、アジアツアーなどのカオスなレース展開の経験と慣れ親しんだ富士山周辺のコースの経験を活かし、新城選手をけん引する姿に期待だ。

 

ROC

パヴェル・シヴァコフ

www.procyclingstats.com
イネオスの秘蔵っ子。2019のジロは9位、ツアーオブアルプス総合優勝、ツールドポローニュ総合優勝など、1週間前後のレースでは好成績を残しているイメージだが落車が非常に多い選手であるのが難点。去年のツールも今年のジロも落車してボロボロになっていた気がする。オリンピックは集団が小さくなるだけにハスって落車とかは少なくなるだろうが、富士スカイラインの下りの舗装があまりよくないとのうわさもあるのでそのあたりは気を付けてもらいたい選手。実績的にはウラソフの方が上だが、能力的には引けを取らないと思っているのでウラソフが遅れた時はエースを張っているかもしれない。



 

アレクサンダー・ウラソフ

 2020年のツールドプロバンスで突如頭角を現したこの男は、着実に成長を遂げ、今年のジロでは総合4位。総合優勝したベルナルにはかなわなかったが様々なトラブルに巻き込まれながらも遅れを最小限にとどめる走りはただものではないと感じた。

ワンデーレースに関しても昨年の夏に開催されたイルロンバルディアでは3位と、この東京五輪のコースに対する適性もうかがえる。

グランツールでエースを努める選手の中ではツールに出場していない分、疲労という点では心配はなさそう。ROCは人数の点で不利があるが、シヴァコフ、ザカリンとうまく協調できれば最後の集団に残ることまでは可能だろう。ただ、メダルを取るにはスプリント力に劣るので集団の数をできるだけ絞っておきたい。三国峠でアタックを仕掛けてくるとTTもそれなりに速いのでメダル候補だ。

イルヌール・ザカリン

ろくな画像がなくてすみません、ザカリンと言ったらこのシーン。
ちょっと天然な感じの愛されキャラ。

ただ2019ジロでの爆走ステージ優勝、 2017年のブエルタ3位とハマった時はとてつもないペースで山を登り、ステージ優勝をかっさらっていく男だが、近年成績は下降気味。プロチームに移籍した今シーズンも目立った成績はない。(ロシア選手権2位らしいがガスプロムのチームプレイの結果だろう…)

このザカリンもジロでの大クラッシュがあってから、下り恐怖症になったのか下りでの走り方が非常に不安定で落車も多い。

今回は、シヴァコフ、ウラソフの方が実力があると思われるのでアシスト役に徹するだろう。富士山麓でいつものようにジャージの前を全開にしてひらひらさせながら山を登るザカリンの姿を久しぶりに見たいものだ。

 

アイルランド

ダニエル・マーティン

 通称ダンマーティン。集団の動きが止まった時のアタックが印象的な選手。

グランツールでは安定感はあるものの、常にどこかしらで遅れ総合では昨年のブエルタ4位が最高位。ただ先述のようなアタックを連発しているときは調子がよく、山岳ステージ上位に食い込むことも多々ある。ワンデーレースでは、リエージュバストージュリエージュでは何度も好走を見せている。今年のツールでも総合こそは40位だったが終盤の山岳ステージでは上位に食い込んでおり調子は上がってきていると思われる。

三国峠まで残っていたら、確実にアタックしてくる選手。18%の勾配でアタックを仕掛けるダンマーティンの姿を想像するだけでサイクルロードレースファンならわくわくするだろう。その姿を是非とも見たい。

 

ニコラス・ロシュ

 37歳のお洒落なおじさん。かなりのベテランだが、近年においても逃げに乗り逃げ切りレースとなった展開では常に上位に絡んでいる。今大会においても、アイルランドの作戦次第だが自由に走らせる戦略となると逃げに乗ってくると思われる。

逃げ集団が生まれた際には必ず入っていないかどうか確認しておきたい存在。

アメリカ合衆国

ローソン・クラドック

 

EFeducationfirstに所属するTTスペシャリスト。
2018年のツールでは第1ステージで落車し顔面流血、鎖骨骨折した状態ながらも自身が立ち上げたチャリティ活動のために最終21ステージまで完走した鉄人。
おそらく今大会は、マクナルティのアシストになるだろうが、個人TTでは注目しておきたい存在。登坂力に関しても今シーズンはドーフィネの山岳賞2位に入るなど向上している模様。ただアメリカは代表が後述のマクナルティとの二人なのでメダル争いとなるとかなり厳しい。(このツイートにもあるがなぜクスが出ない…)

ブランドン・マクナルティ

 

UAEチームエミレーツに所属する期待の星。同じチームに所属する同い年のポガチャルには大きく差をつけられてしまったが次世代のエース候補である。マクナルティも個人TTが強く今回のコースではメダル候補とはいえないが、アメリカのエースとして終盤まで展開に絡んでくれることを期待する。

イタリア

 

アルベルト・ベッティオール

 2019年のロンドファンフランデーレンでの逃げ切り勝利は記憶に新しい。

今年もジロで逃げ切り勝利を達成し、グランツール初優勝。一見、パンチャーのようにも見えるが2020年のストラーデビアンケでは4位に入るなど、登坂力も侮れない。極めつけはロードバイク界隈をざわつかせている三国峠のKOM獲得。正直、イタリアのメンバーからしてベッティオールが三国峠まで残っている展開は考えにくいが、もし残っていれば強烈なアシストが見れるかもしれない。

ダミアン・カルーゾ

 今年のジロではエースの落車から代理でエースを任され最後の最後までベルナルを追いつめ総合2位。昨年のツールでも10位など目立つような活躍はないが堅実に走るいぶし銀の選手に結果が伴ってきたという感じだ。昨年は世界選手権も一桁順位で入賞するなどジロから大きく調子を落としていなければ、イタリアのエースを張ってもおかしくない存在。(そもそもイタリアエース誰問題がある)
おそらく彼ならエースでなくとも献身的なアシストでイタリアチームのメダル獲得に貢献するだろう。山岳で淡々とリズムを刻んで走る姿に注目だ。

ジュリオ・チッコーネ

 2019年ジロ山岳賞など生粋のクライマー。昨年のイルロンバルディアではニバリよりも上の順位でゴールするなど登坂力においてはニバリをも上回る存在になっている。

イタリアチームの状況にもよるが、三国峠でサバイバルな展開になった場合この選手もアタックを仕掛けてきそうな選手の中の一人だ。もしアタックがあった場合、チッコーネがあの18%の坂をどのように登っていくかに注目したい。

ジャンニ・モスコン

 (写真左)
たびたび素行不良でレースから除外されてしまう過去もあったが、イネオストレインには欠かせない存在。ワンデーレースとの相性も悪くなく、かといって2018年の世界選手権で先頭から13秒差の5位など登坂力もある。今回のイタリア代表のメンバーだとさすがにアシストだろうが逃げに乗って前待ちアシストの展開があっても面白いかもしれない。

 

ヴィンセンツォ・ニバリ

 今大会出場選手の中で唯一3大グランツールを全て制覇している男。近年、総合での目立った成績はないがステージレースとなると登坂力と圧倒的なダウンヒル能力を持って、集団から飛び出していく。今回のコースも最後は下ってからのスプリントなので三国峠山頂まで残っていればかなり面白い存在。ただ2018年の世界選手権で同様のことが言われていた中、最後の登りで大きく遅れていった。今回も調整のためとツールを途中で切り上げての参戦だが、登坂力がどれほどになっているかは未知数の状態だ。

イギリス

タオ・ゲイガンハート

 1週間のステージレースで結果を残し続け、その先に得た昨年のジロ総合優勝。最終日のTTでの逆転はお見事だった。今年のツールではアシストに徹しており前哨戦のドーフィネもあまり結果はよくなく昨シーズンほどの調子ではないかなという印象。

後述のGもあまり調子がよくなさそうなので、アシスト、もしくはジロで勝つ以前にブエルタなどでよくやっていた逃げに乗るかたちをとるかもしれない。
集団での見つけ方はヘルメットのかぶり方が独特なところ。

 

アダム・イェーツ

 双子のイェーツ兄弟の片方。ようやくチームが別々になったと思ったら、代表は一緒。また区別が難しい(さすがに機材が違うか)
春先はUAEツアーで総合2位、カタルーニャ1周では総合優勝などかなり調子は良さそうだったがリエージュバストージュリエージュを最後にレースには出ていない様子。グランツールブエルタを狙っているならば調子を上げていっている段階か、もしくは調子が良いかのどちらか。ゲイガンハートとGの調子があまりよくなさそうに見える今回のイギリス代表はイェーツ兄弟がカギを握っているといっても過言ではない。

サイモン・イェーツ

 2018年ブエルタ覇者。イェーツ双子の片方。2018年はジロでのまさかの大失速からのブエルタ制覇。今年のジロも3位ではあったが近年は重要な局面で遅れたりすることが多い印象。オリンピックに関しては、2週間前のツールでの落車リタイアがどこまで影響するか。もし影響がなく復調していれば、アダムと共に面白い存在だ。

ゲラント・トーマス

 通称G。2018年ツールドフランス覇者。2019年2位。本来ならばツール以外でも結果を残していてもおかしくない選手だがこの選手もかなり落車が多く今年のツールも落車で脱臼しその後は完全にアシスト状態。調子もあまりよくはなさそうなので今大会でエースをつとめることはなさそう。

オリンピックに関しては実はトラック種目で金メダルを獲得済みである。
オークリーのフライトジャケットをかけた選手が先頭に出ていたら、それはGでありイギリスが勝負を仕掛けている証拠だ。

エクアドル

 

リチャル・カラパス

 2019年ジロ覇者。ログリッチの不調で棚ぼた的に取れただの、そのあとすぐモビスターからイネオスに移籍するだの何かと批判を浴びることの多い選手だが登りが絡んだコースでのアタックの切れはパンチャーといってもいいほどあり個人的には好みな選手。

祖国エクアドルではジロ優勝後ヒーロー扱い。祖国にメダルを持ち帰りたいところだが、オリンピックにおいてアシストが1人しかいない状態は中々きつい。

 

 

オーストラリア

 リッチー・ポート

 かつてはフルームのアシスト、そして自分自身がエースとして走りたいという希望からチームを出て幾多の怪我や不調を乗り越え昨年のツールではついに総合表彰台。

オーストラリア代表のメンバーを見るとポートが順当にエースを努めるのではという感じではあるが、あまりワンデーレースのイメージがない。また、ポートといえばツアーダウンアンダーのウィランガヒルであるが、あのステージも決して今大会のコースと似ているとは言えない。登坂力だけでいえば最終局面まで残っていても全くおかしくない選手なだけに、トラブルなく三国峠まで残っていてほしい。そうすれば激坂区間もしくは最後の籠坂の登りでのアタックが見れるかもしれない。

ローハン・デニス

 2018,2019の世界選手権個人TT覇者。そのフォームは一切の無駄がなくTTスペシャリストの名にふさわしいと私は思っている。以前はTTスペシャリストから総合も戦えるライダーを目指していた時期もあったが今はそうでもないよう。ロードレースではアシストとなり本命は個人TTなのだろうが、ツールドスイスの個人TTでは二けた順位と本調子ではない様子。どこまで調子を戻しているかがカギとなる。

オランダ

ウィルコ・ケルデルマン

 

2017ブエルタ4位、2020ジロ3位、2021ツール5位と近年安定したグランツールの成績を残しているが、この4年間グランツール以外も含めステージ優勝等はない。確かに総合勢の集団でも最後集団が絞れてきたときにまだ残っている!という印象のレースが多い。堅実に遅れない走りをする選手ということだ。(ボーラの総合勢ってブッフマンといいそういう選手が多い気がするが)

またワンデーレースの実績もないため、よっぽどのことがなければアシストだろう。

おそらくエースのモレマを堅実に富士山麓や三国の入り口でアシストしている姿に期待だ。

ディラン・ファンバーレ

 

毎度グランツールおなじみのイネオストレインの一角。坂の入り口までだったり、逃げに乗って前待ちしているのはよくこの選手のことが多いだろう。わりと山岳アシストというよりは平坦アシストのイメージが強い。(イネオスの平坦速いやつらほぼ登れるので何とも言えないが) それもそのはず、本来は北のクラシックに強い選手であるからだ。今年は、ドワルス・ドール・フラーンデレンで優勝。ツールでも良い牽きを見せていた。オリンピックでは主に平坦のアシストを任されるだろう。

おそらく前の逃げとの差を詰めなければならない区間(山伏後富士山麓までor富士山麓から三国)でオレンジ色のジャージかつヘルメットのかぶりが浅い選手が前に出てきたら、それはファンバーレだ。

 

トム・デュムラン

2017ジロ覇者。 2018年は連覇を狙ったジロで2位。何故か出てきたツールでも2位。そして一番こだわっていたTTの世界選手権でも2位。そして最後まで勝負に絡んだロードレースでも表彰台を逃す4位。そのたびに悲しそうな顔をしているある意味プロトンの中で一番人間らしさを持った選手。個人的にはとても好き。そんなデュムランも2020年にユンボへ移籍。正直2019年くらいからあまり成績を残せていなかったし、プレッシャーでつぶれやすそうなタイプの選手であったため今年前半の休養はよかったのかもしれない。

復帰後もステージレースではブランクがあるものの、得意の個人TTではオランダ選手権優勝、ツールドスイスでも5位に入るなど、オリンピックではやはり前回銀メダルだった個人TTのメダルを狙ってきている様子。ロードレースはモレマの山岳アシストだろう。

世界一美しいといわれるTTフォームで富士スピードウェイを駆け抜けるデュムランの姿に注目だ。

 

バウケ・モレマ

 以前はグランツールエースとして期待されていたモレマだが近年は、ワンデーレースやグランツールのステージを取りに行く選手へと変貌を遂げている。登れて、スプリントも強いタイプなので今大会のオランダ代表のエースといっても良いだろう。

直前まで行われていたツールではステージ優勝1回に超級山岳モンバントゥのステージではステージ3位と登坂力とステージを勝ち切る力は今大会出場する選手の中ではトップクラス。アシストに恵まれているオランダ代表としてはここは何が何でもメダルが欲しい大会だろう。三国峠まで残れていると、最後の籠坂の登りでのアタックからの独走とかがあっても面白いかもしれない。

カザフスタン

 

アレクセイ・ルツェンコ

 アジア地域では最強の選手。絶対に手放さないといっていたヴィノクロフがチームから事実上の更迭をされチームはどうなることやらという感じであるが、登坂力や厳しい展開になった時の強さはあるため最終局面まで残っていると面白い存在。できれば同じアジア勢ということで日本と協力してくれると嬉しいが…
ただこの選手も落車が多い選手なので、最後の展開に残っていた場合は十分に気を付けていただきたい。

カナダ

 

マイケル・ウッズ

 元陸上選手。2018年のブエルタでは涙のステージ勝利。その年の世界選手権では決して充実したメンバーとはいえないカナダチームで3位。
今年のツールでは山岳ジャージを着ていたが某怪物に奪われてしまいそのまま東京オリンピックに向かうためDNFを選択。2年前くらいからこの話はきいていたのでそれほど東京オリンピックにかけているということ。ブエルタでのステージ勝利も激坂を制しての勝利だったので今回のコースは向いているといえる。あとは、2年前のジャパンカップのように相手選手にだまされないようにすることだ。(残り周回数を後述のモレマに尋ねたところ、嘘をいわれアタックされて負けた)

コロンビア

 ナイロ・キンタナ 

 通称キンタナ村長。由来は某ロードレース解説者が祖国コロンビアで村長をしていてもおかしくないような風貌をしているからつけたそう。

過去、ブエルタとジロを制したことがあり残るグランツールはツールだけだ!といわれ続けてきたが近年はグランツールではむしろ山岳賞やステージ優勝を目指した動きが多くなっている。登りといえばコロンビア人のようなイメージもあるが、今回のコースは獲得標高はあれど標高が高くても2000mに満たないようなコースであるため有利なコースとはいえない。ただ、近年のステージを狙う走りや山岳賞を狙う走りの際のアタックのキレはまだまだ健在であるので最終局面まで残っていると面白い存在である。


エステバン・チャベス

 映画「栄光のマイヨジョーヌ」の主人公といってもいい存在。2016年ジロ2位、ブエルタ3位。その頃からツールでの勝利を期待されてきたが、怪我や感染症などに苦しんだこともありあまり結果が残せていない。今シーズンはワンデーレース、ステージレースともに結果をある程度残してきてはいるが全盛期からすると程遠い印象。おそらく、今大会もアシストとしての走りになるかもしれない。コロンビアにメダルをもたらすようなアシストでまたあの素敵な笑顔を見せてほしい。

リゴベルト・ウラン

 2017年のツール2位からグランツールでは期待されながらも結果が残せていないシーズンが続いている。今年のツールも見せ場は作ったものの結果総合10位。オリンピックに関しては、ロンドンで銀メダルを取るも地元南米では悔しいリタイア。ミラノトリノやイルロンバルディアでも上位に食い込んだこともあり、調子が良ければ間違いなく最後の勝負まで絡んでくる選手の一人だ。

セルジオイギータ

 ガッツあふれる走りが魅力の23歳。同世代のベルナルからは大きく差をつけられてしまったが、それでもコロンビアの次世代エース格であることは間違いない。
今年のツールでは序盤の遅れが響いたが後半ステージでは上位に食い込むなど調子自体は良くなってきていると考えられる。
まだ若手ということでこのコロンビアチームの中では山岳アシスト的な存在かもしれないが、集団の展開が落ち着いたときにキンタナと一緒にアタックをしかけるなどすると面白い存在だ。

スイス

 

マルク・ヒル

昨年彗星のように現れた男。谷口さんの「ヒルシです!」の実況には吹いてしまった。
UAEに移籍した今季はリエージュバストージュリエージュの6位がベストリザルトとやはり昨年は調子が良すぎたという感じが否めない。スイスは代表メンバーが4人だが登れるのはこのヒルシとメーダー。どちらも逃げで勝利を獲得していくタイプ。昨年の調子が戻り逃げの展開に入れれば面白い存在ではある。

 

 

ステファン・キュング

 赤い十字の服を着たカンチェラーラの後継者。
身体が大きいので集団内にいると目立つ。今年のツールでは、優勝確定と思われた個人TTのステージで最後の最後にポガチャルに逆転され無念。オリンピックの個人TTではメダルを期待したい選手。
正直そこまで登れるイメージはないので、個人TTの方で期待したい。(なぜスイス代表にライヒェンバッハさんがいない…?)

スペイン

 

オマール・フライレ

 

2015、2016のブエルタ山岳賞。近年は山岳賞を狙うような走りはなく、まずは山岳アシストとして、もしくは逃げの展開からのステージ優勝というのが多い選手。今年はスペイン選手権で優勝しスペインチャンピオンジャージを着てロードレースを走っている。

2018年の世界選手権では、エラダ、ヨン・イサギレと共にバルベルデの優勝に貢献した。この時もDNFとなっているので序盤に多くアシストしていたか。そのため、今回のコースだと山伏峠~富士山麓途中くらいまでのアシストとなりそうだ。

ヘスス・エラダ

 ブエルタでの活躍が目立つコフィディスのエース格。2018年の世界選手権ではバルベルデをアシストし見事勝利へと導いた。強豪国スペインだがほぼ毎年世界選手権に出場するなど母国からの信頼も厚い選手。今年もこのメンバーだと山岳アシストになるだろうが、エラダの活躍でスペイン選手が役立ったといえるようなそんないぶし銀のはたらきに期待大だ。

ゴルカ・イサギレ

イサギレ兄弟の兄。2018年のパリニース最終ステージで弟ヨンと一緒に落車し、前輪が絡まりあってその後復帰するシーンがおもちゃの取り合いをする兄弟のようであったため、兄弟喧嘩か!と実況された。
アスタナに移籍してからは目立ったリザルトはなく、基本的にアシストというような状態。2019年はワンデーレースでも 活躍していたがどちらかというとパンチャー寄りのレースでの好成績が多い。そのため今回もアシスト要員だろう。

普段から同チームのフライレ、ヨンとともに協調してスペイントレインが形成されていればバルベルデの勝利は大きく見えてくる。

 

ヨン・イサギレ

 イサギレ兄弟の弟。年に1回はワールドツアーのステージをとっているような印象。

今年はスペイン選手権の個人TTで優勝しているためメインはロードレースというよりも個人TTか。ただ登坂力の方も、バルベルデが2位となったステージで4位に入るなど調子自体は良さそう。

もしスペインのエースがバルベルデであるならば富士山麓や三国の前半で最後までアシストする彼の姿を見たい。

アレハンドロ・バルベルデ

 41歳の通称バルベルデ師匠。今年もまだまだ若手とバチバチやりあっておりツールではステージ2位も獲得。さすがに総合で戦うのは厳しくなっているが、ワンデーレースならまだまだその力は健在。かつて4連覇を達成したフレッシュワロンヌも今年は3位表彰台に返り咲き。今大会とコースプロフィールが近い2018年の世界選手権では終盤失速したブエルタの2週間後に調子を戻し優勝。今大会もツール1週間後だが問題はなさそうだし、なによりアシストの陣営が2018年の世界選手権とほぼ同じ。

そんなバルベルデも今年で引退との話が出ているがまだまだやりそうな予感。

もしこの東京五輪を最終舞台と位置付けているなら、意外にも縁がない五輪のメダルを獲得する姿をファンは望んでいるだろう。

スロベニア

 

タディ・ポガチャル

 2020、2021年ツールドフランス連覇。今年も総合、山岳、新人賞と4賞のうち3賞を獲得。そこが知れない強さで今年のツールは去っていった。その強さは能力的なものもあるだろうが、メンタル的な強さもあると感じる。多分この男、プレッシャーを感じないタイプの人間なのかもしれない。ワンデーレースに関しても今年のリエージュバストージュリエージュで勝つなど適性は大いにある。懸念すべき点は、ツールからの回復が進んでいるかどうか、後は自称暑さに弱いとのことなので日本の暑さに耐えれるかどうかだろう。

ただこの男、底が見えていないのでそんな懸念を払しょくして勝ってしまうことも大いにあるだろう。夢はログリッチとポガチャルのスロベニア連合で金銀独占だ。

 

プリモシュ・ログリッチ

 スキージャンプというロードバイクとは何の関係もなさそうな競技から転向してきたこの男は2016年あたりから結果を出し始めついには2019,2020ブエルタ連覇。昨年のツールでは、最終ステージまでマイヨジョーヌをキープしていたが同国の怪物の異次元の走りでその勝利をかっさらわれてしまう。今年のツールではそれを取り返しに行く予定だったが、落車による怪我で不調となりそのままリタイア。その回復がどこまで進んでいるか。

回復していれば、近年グランツールの総合成績はステージ勝利を重ねることによって得ているもので小集団でのスプリントはかなり強い。また、フレッシュワロンヌやリエージュバストージュリエージュなどのアルデンヌ系のクラシックにも強いため、ワンデーレースの適性もある。

情報によるとログリッチがエースとのことなのでここはツールの無念を晴らすべく、普段のレースでは敵であるポガチャルと協調してスロベニアとしてのメダルに貢献することに期待大だ。

 

デンマーク

 

カスパー・アスグリーン

 

クイックステップのトラクターとも呼ばれる牽引力で幾度となく逃げを潰してきた。

さすがに今大会はTTに絞ってくるだろう。

意外と登れる選手でもあるのでフルサンのアシストとして、富士山麓くらいまではついてあげてほしい選手でもある。

身長が高く手足が長いため、シートポストの高さが異常な自転車が構成されているのも注目ポイントだ。

ミカエル・ヴァルグレン

 

2018年はアムステルゴールドレースにオムループヘッドニュースブラッド優勝、コース適性がないとされていた世界選手権でも7位と奮闘した。その後大きなリザルトはないが、今シーズンはドーフィネで山岳賞3位など登坂力は十分あるといっていいだろう。逃げるとかなり面白い存在。

ヤコブ・フグルサング

#TDF2021 開幕まで88日#jspocycle 注目選手File No.13
ヤコブ・フルサン

今年はワンデー(と1週間程度のステージレース)に全力を注ぎツールは五輪の調整とさえ言い切る
望みはフランドルで3種類目のモニュメントを穫ること
東京五輪もエース生活の成果を示す場にしたい

👉 https://t.co/BO6BxZ0pHH pic.twitter.com/WrITUVuyru

J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) 2021年3月30日

前回大会銀メダリスト。グランツールでのエースを努めることが多かったが近年はワンデーレースのエースとして勝利を重ねている。今年はツールは五輪の調整と言い切り、テレビの実況でもフルサンは明らかに力をセーブしているとまでいわれていたが、どうやらワクチンの副反応に悩まされていたことが判明。どこまで回復しているかが2大会連続メダルへの鍵となる。

ドイツ

 

エマニュエル・ブッフマン

 2019年のツールでは4位。メイン集団から遅れない堅実な走りでこの順位を獲得した。

ただ2019年以降ビッグリザルトはなく、今年のジロは落車リタイア。ツールはチームメイトのケルデルマンのアシストといった感じだった。ただ、最後の方のステージではケルデルマンのアシストとして最後まで仕事ができていたので調子としては上向きかもしれない。普段からチームメイトのシャフマンと協調して優位にレースを進めたいところだ。

マキシミリアン・シャフマン

 近年登坂力を大幅に向上させ、パリニースなど1週間のステージレースで活躍を見せ始めた選手。苦しくなっても顔をゆがめ舌を出しながら走っている姿が個人的には印象的。今年は、パリニース連覇、ツールドスイス4位、アムステルゴールドレース3位、フレッシュワロンヌ10位、リエージュバストージュリエージュ9位とアルデンヌ系クラシックではかなりの結果を残してきた。また昨年のイルロンバルディアも7位と東京コースに適性はあるといっていいだろう。

ブッフマンと協調して山岳でアタックを決めるのも良いが、他国の強力なアシスト陣を考えるとよりカオスな展開になったときにメダルのチャンスがありそうな選手の1人だ。

シーモン・ゲシュケ

 

 髭のゲシュケといわれるほど髭がトレードマークの選手。そんなゲシュケもベテランの域に突入。今大会ではベルギーのGVA同様、ドイツ代表の精神的支柱としての選出だろう。まだまだ登坂力は健在なので、山岳アシストとしての活躍に期待したい。

逃げに乗ってきても面白い存在ではある。

ニュージーランド

 

ジョージ・ベネット

 ユンボの次世代エースと呼ばれていたが、その地位は完全にログリッチに奪われてしまった。ただ、今年はパリニースでの大落車やその後の感染症感染など中々順風満帆なシーズンではない模様。復帰後のジロでは、前半の遅れが目立ったが総合11位とある程度は立て直してきた。昨年のイルロンバルディアでは2位と東京コースの適性もある選手。弱点はやはりチームメイトがパトリックべヴィン1名ということ。べヴィンは確かに強い選手だが今大会の登りをアシストできるほどの登坂力はない。メダルにはうまく立ち回ることが必須だ。

 

フランス

 

レミ・カヴァニャ

 通称TGV。由来はTGVのように高速巡行できるから。

さすがに今大会は個人TTが狙いだろう。今年のジロの最終ステージの個人TTでは落車しながらも2位などその実力は素晴らしいものがある。フランス代表の中では唯一ツールに出場していない選手であったため一足先に来日。道志みちを走ってたりしていたようだがタイムが異次元すぎて今後誰が更新するんだ?という状況になっている。

ブノア・コスヌフロワ

 昨年のツールあたりから目立って活躍し始めた選手。昨年はツールで前半山岳賞ジャージを着用し、その後のフレッシュワロンヌでは2位などアルデンヌ系クラシックに強い印象がある。さすがに今大会で優勝争いに絡むことは難しいが、逃げに乗って前待ちなどができれば面白い存在ではある。

ケニー・エリッソンド

 

通称小さな巨人。2018年のジロにおけるフルームの総合優勝の立役者。山岳ステージでのペースを上げる姿には見ごたえがある。他のフランスの選手紹介でも書いているが、フランスがメダル獲得、入賞を目指すのであれば山岳での仕掛けは必須。このときこの小さな巨人が先頭で山岳を鬼けん引している姿が見れるかもしれない。

ダヴィ・ゴデュ

 

メガネがトレードマークの好青年。ラヴニールを制してからFDJではピノのアシストを努めながらじっくり育成してきたイメージだが、ベルナルやポガチャルにはかなり差をつけられてしまった。

今大会ではフランスの次世代エースとしての活躍が期待される。ツールでは一時的な体調不良もあり総合では沈んでしまったが後半の山岳ステージではステージ順位1桁を連発。調子は上向きだろう。ただ、スプリント力のある選手ではないので山岳でのアタックに期待したい。

ギョーム・マルタン

 元?哲学者。実際に大学で哲学を専門に学んでいた様子。ただ自転車レースに哲学は役に立たないらしい。

近年グランツールの総合でもステージでもいいところでアタックしたり見せ場はつくるのだが、勝ちきれなかったり重要な局面での遅れが目立つ。今回のフランスのメンバーはスプリント力のある選手がほぼいない状態であるので、メダルを獲得するにはゴデュ、エリッソンド、コスヌフロワと協調して山岳鬼けん引が必要だろう。

ベルギー

 

ティシュ・べノート

 

2018年のストラーデビアンケでの優勝は感動的だった。その後総合を狙うチームではないロットソウダルではあまり結果が出なかったが、サンウェブ(現DSM)に移籍してからは2年連続パリニース総合top5に入るなど活躍を見せている。ワンデーレースへの適性や登坂力からみても東京コースは向いている選手の一人だが、同チームのレムコとワウトと比較するとどうしても能力的に劣る。最終局面の厳しいところまでレムコやワウトをアシストできるとレムコやワウトにとってありがたい存在となるだろう。

 

グレッグ・ファンアーベルマート

 通称GVA。リオ五輪金メダリスト。その由来もあってヘルメットはゴールド。ただそのゴールドのヘルメットも今年で見納めかもしれない。さすがに今大会のステージはGVA向きではない。ただ、若い選手が多いベルギーチームの中で2016年のカオスな展開の中での五輪勝利を成し遂げた男は精神的支柱となるだろう。レムコやワウトといった才能あふれる若手をけん引しベルギーチームに2大会連続の金メダルをもたらすのがGVAのベルギー監督から課せられた使命だと個人的には思っている。

レムコ・エヴェネプール

 元U-17ベルギーサッカー代表が何故サイクルロードレースの世界に?という感じではあるがその才能はロードレースにおいても発揮されている。まだグランツール総合を戦うには能力が足りていないがステージごとでは登坂力も見せているし、ワンデーレースであるオリンピックでは期待しても良い存在。弱点は昨年のイルロンバルディアで崖下に転落する大落車、そして今年のジロでも巻き添え落車をくらいリタイアをしている点だろう。今大会は登りも多いがその分下りも多いコースプロフィールである。落車リタイアはあまりにももったいなすぎる才能を持った選手なのでその点は気を付けていただきたい。

ワウト・ファンアールト

 2018年から本格的にロードレースに参加し始めた元シクロクロス世界チャンピオン。

ロードレース参加後のストラーデビアンケ3位などクラシック系はやはり強いと感じさせられたが、ステージレースとなるとスプリントは強いし、TTも速い。おまけに昨年はツール2位のログリッチの山岳アシストとして最後まで残ったステージもあり、ついに今年はツールにおいて超級山岳モンバントゥを含むステージでステージ優勝。今年のツールでは個人TT、山岳、スプリントすべてにおいて勝利を挙げたまさに規格外の選手。

その規格外さから脚質ファンアールトという言葉が生まれるほど。

今大会に関してはさすがにTTに照準を合わせているのではと思っているが、そんな常識が通用しないのがこの男である。三国峠まで残っていたらレムコと共にアタックをしかけるかもしれない。最終局面まで残っていれば、スプリント力は最もある選手。ワウトがどこまで登れるかに注目だ。

ポーランド

 

ミハウ・クフィアトコウスキー

 通称川崎さん。由来はkwiatkowskiがkawasakiと見間違えるから。海外でも言われているらしい?

近年おなじみのイネオストレインにはなくてはならない存在。完全にグランツールだけを見ていると素晴らしいアシストなのだが2014年は世界選手権優勝や数々のワンデーレースでも勝利を収めている選手である。マイカ同様、ツールでは最後までカラパスのアシストをしていたのでどこまで回復しているかがカギとなる。ポーランド代表は、マイカ、クフィアトコウスキー、ボドナール(TTスペシャリスト、登れるイメージはない)の3名なので実質クフィアトコウスキーとマイカの2名体制。うまく立ち回ることが重要だ。

ラファウ・マイカ

 2016年リオ五輪銅メダリスト。筆者は2016年のリオ五輪を見ていなかったためどのような展開でマイカが前に残れたのか把握していないが…

近年はブエルタやジロではある一定の成績を残すものの勝ちきれなかったりすることが続いていたが、今年UAEに移籍してからはポガチャルのアシストを順調にこなしている。特にツール3週目でのアシストは見事だったため、調子としては良い状態で日本にきていることだろう。今大会とコースプロフィールが近いイルロンバルディアでも一定の成績を残しているため、クフィアトコウスキーと共にうまく立ち回れれば2大会連続のメダルはあるかもしれない。

ポルトガル

 

ジョアン・アルメイダ

 

 昨年のブエルタブルゴス、そしてジロですい星のごとく現れた男。ジロでは結果的には総合4位と表彰台を逃してしまったが、個人TTでタイムを稼ぎ、山岳でも結果を残すなど次世代のグランツール優勝者候補の一角であることは間違いない。今期もUAEツアーなど春先結果を残していた。ただ、今年のジロでは来年の移籍が決まっていたからかエースを任されることはなく最終的にエースがリタイアしてからエースを努めていたが何とも言えない結果に。しかし今回はオリンピックで国別対抗戦なのでそのような問題は起こらない。弱点としては、ポルトガルがネルソンオリベイラとの2名体制であるため、立ち回りが難しいだろうということ。ただ昨年も今年もわりとアシストなしで戦っていたイメージはあるので最終局面まで残っていてもおかしくない存在ではある。

 

終わりに

他にも紹介したい選手はいっぱいいましたがこれが限界です!w

当日はweb中継、実況なしとのことなのでtwitterのスペースでも使って実況するのでよければ聞いてみてください。